[レポート] AWS Deep Night in 福岡でディープでテックなセッションを聞いてきました
こんにちは!
モバイルアプリサービス部の田中孝明です。
1月16日に株式会社Fusicセミナールームにて、AWS Deep Night in 福岡が開催されました。
会場ではFusic様のご厚意で飲み物とピザなどの軽食が振舞われました。
セッション中も飲食OKだったので、終始リラックスしたムードで会が進行しました。
概要
福岡に拠点を置くAWSパートナー企業3社のエンジニアが、日頃の業務で得たAWSについてのノウハウや事例、やってみたことをご紹介します。AWSパートナーならではのディープでテックなセッションをご用意しました。AWSの知識や技術についてさらに深めたい方、現在AWSを利用していて最新の動向を知りたい方はぜひお申し込みください。ビアバッシュ形式なので、セッション後に登壇者とAWSについて深く語り合いたい方もお待ちしています。
re:Invent 2017で発表されたMachine Learningのご紹介
- アマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社 パートナーソリューションアーキテクト 山口弘樹氏
Machine Larning 最新アップデート
- re:Invent 2017で発表されたMachine Learningの最新アップデートの紹介
ML Seriveices
Amazon Comprehend
- 自然言語処理サービス
- 入力されたテキストに対して様々な分析を実施
- 英語とスペイン語に対応
-
エンティティの抽出
- 文書中のキーフレーズの抽出
- 言語の認識
- センチメント分析
-
バッチデータに対するトピックモデリング
-
カスタマーの声を分析などに利用できる
- 社内の大量のドキュメント群に対してトピック分類を行う
Amazon Translate
- 機械翻訳サービス
Amazon Transcribe
- 音声から文字起こしするサービス
-
Amazon Connectとの連携を意識させてる
-
発音した内容に対して文字起こしを行い、タイムスタンプが生成され、信頼度を設定できる
- タイムスタンプを参照することで、後で見直しできる
Amazon Rekognition Video
- 静的な動画ファイル対応への解析に対応
- 動画の検出を行い、リアルタイムに顔やオブジェクトの検出に対応
ML Platform
Amazon Kinesis Video Stream
- カメラ側にデバイスからアップロードされる動画ストリームや時系列データを容易に取り扱うことができるマネージドサービス
Amazon SageMaker
- 機械学習のサービスをフルマネージドで提供
- ノートブック(jupyter notebook)、学習、推論をマネージドなサービスとして提供
ML Engine
- Deep Larning AMI for Windowsの提供
ML Infrastructure
AWS DeepLens
- ディープラーニングに対応した開発者向けビデオカメラ
- 深層学習モデルをローカルで実行
- 動画データを全て送るのはデータ量が多くなるが、エッジでの顔検出を行うことで容量を削減している
AWS Greengrass ML Inference
- 機械学習モデルをクラウドからデバイスに簡単に転送
Recap
- 4つのレイヤーからなる、様々な機械学習サービスを提供
- 新たに9個のサービスを提供開始された
5000台の仮想デバイスからAWS IoTにデータを ガンガン送り付ける!IoTのテスト用仮想デバイス作成サービス 「mockmock」の舞台裏
- 株式会社Fusic mockmockプロダクトオーナー 毛利啓太氏
IoTとは
- モノがインターネットにつながり、データを送る
IoTの開発の話
- サーバーアプリをテストしたい
- とにかくデータが欲しい
- いろんなパターンで欲しい
- 大量調達も難しい
mockmockの舞台裏
mockmockはIoT開発を支援するツール
mockmockの設計
- 使用するリソースは必要最低限にしたい
- 運用を楽にしたい
- サーバー、コンテナ、プロセス、スレッドを比べた時に、プロセスがちょうどいい
-
プロセスのコンパイル言語を選定
- mrubyを使用
mockを動かすサーバーのリソース戦略
- 料金体系と紐づけて、起動できるmockの数を定義
- 最大数を定義
- キャパシティがどれだけ使われようが影響がない
起動戦略
- Workerで空きがなければEC2インスタンスを起動
- Towerプロセス
- Mockプロセス
- 起動時にS3からバイナリを取得
- 今後はAmazon MQを検討
ローカルでの結合テスト環境
- Dockerに置き換えることで結合テスト環境を構築
- 単一バイナリによるプロセス
AWSだけで出来る(たぶん)一番早く構築するセキュアな環境
- 株式会社ハウインターナショナル 奥村潤氏
SSLとは
- 盗聴、改竄を防止するための暗号化プロトコル
AWSだけで暗号化通信
- 外部のサービスを使わずにAWSだけでSSL暗号化通信をしよう
ドメインを取得
- Route 53を使う
- 「Register domain」でドメインの登録
AWS Certificate Manager
- AWS の各種サービスで使用する、SSL証明書を簡単に取得することができる
Elastic Loadbalancer
- AWS Certificate Managerを利用し、Elastic Loadbalancerに証明書をデプロイ
まとめ
- メリットとしてはAWSだけで完結させることができる
- 証明書の自動更新してくれるので、安心できます
- 全体的な手続きが簡単になる
CloudFrontで始めるお手軽簡単CDN。 ~あなたのWebサイトも月○○円で爆速化できちゃうかも?〜
- クラスメソッド株式会社 ソリューションアーキテクト 濱田孝治
登壇レポートはこちら! → 【登壇資料】「Amazon CloudFrontで始めるお手軽簡単CDN」と題して喋ってきた
直帰率について
- WEBの表示速度がX秒になると、直帰率が上昇
- 速さは正義
速度改善戦略
- 処理速度を向上させるのは手間がかかる
- 検証する工数がかかる
- 処理を並列化させる手間がかかる
- 検証する工数がかかる
- 処理を減らすのは簡単
- キャッシュが当てはまる
- 時間のかかる処理は1回だけ、結果を何回も使い回しする
Amazon CloudFront
- CloudFrontはリージョンの外にある概念
- 基本的にアプリケーションの改修がない
-
代表的なCDN
- 最適なエッジへの誘導
- CloudFlont DNSに位置情報DBがあり、最適なエッジへの誘導を行う
- S3に静的なページをおき、静的なコンテンツの配信を行う
- 可用性が高いのでS3に移設
CloudFlontを導入し動的コンテンツの一部をキャッシュ
- pathのルーティングができる
- キャッシュパラメータを適宜設定し、キャッシュヒット率を向上させる
- goofysを使ってLinuxからS3マウントしてファイルシステムのように使う
キャッシュコントロール機能
- CDNにおいて、キャッシュヒット率の向上が最重要
検証時の注意点
- CloudFrontを限られたIPアドレスからのアクセスのみに制限したい場合、CloudFrontだけでは難しい
- CloudFrontのIPアドレス範囲が広いため
- 世界中にエッジロケーションが配置されている
- WAF → CloudFlont -> WAF
- 最初のWAFでは、CloudFront側で事前に取り決めた秘密のカスタムヘッダーを付与
まとめ
セッションのあとは各社の会社説明会と会場での懇親会が行われました。
会場設営と飲料、軽食を提供いただきましたFusic様、ありがとうございました!
クラスメソッドでは、今後も合同勉強会を行なっていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします!